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執筆者の写真Anna Kawahara

「シンデレラ」と私

私が初めてミュージカルの舞台に立ったのは


小学3年生の時ですが、


初めてミュージカルに出演することでお給料を頂いたのは


大学3年生の時に出演させて頂いた


劇団東少さんのミュージカル「シンデレラ」です。


「シンデレラ」では主役を務めさせて頂きました。


シャルル・ペロー原作の


あの有名な物語がベースとなった、


劇団東少さんのオリジナル作品です。


私がシンデレラを演じる前は


シンデレラってなんだかラッキーな女の子で、


頑張っていたらふと妖精が現れて、


お城の舞踏会に行けて、


王子様に一目惚れしてもらえて、


まさかの自宅まで探しに来てもらえて、


更にまさかのガラスの靴が合うのは自分しかいなくて、


王子様と結婚できちゃう


夢見る女の子が「いいなぁ!」と思う


“まさか”が連続する奇跡のお話


というイメージがありました。


そして、シンデレラは最終的に


プリンセスの中のプリンセス的な


存在でもあるとイメージしていました。


しかし、実際そのシンデレラを演じようとすると、


王子様は他国のプリンセスにも沢山会って、


国中の女の子を見た上で


シンデレラに惚れるので、


その説得力を持たせないといけないのです。


「台本に書いてあるから」


「そういう話だから」


で舞台は作られません。


きちんとそれを裏付ける


説得させる役作りをしないといけないのです。


王子様がなぜシンデレラを愛するのか


ただ可愛くて優しくて運が良かったから


王子様と結婚できるなんて


誰も喜ばない話ですよね(笑)


私が演じたシンデレラは、


たくさんの方に


「シンデレラみたいに生きていたら、

いつか自分にも良いことが訪れるかもしれない」


と元気になれるエネルギーを届けられていたら


いいなぁと思います。


お客様から


「人は嫌なことをされたことの方が


印象に残るけれど、そうじゃないんだという


メッセージを受け取りました。」


「どんな時でも笑顔で


諦めない気持ちが大切だと


改めて学ばせて頂きました。」


というコメントを頂いた時は


とっても嬉しかったです。


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